2011年7月27日水曜日

魔女と孫悟空の共通点、棒をつかんで飛ぶとは?

魔女と孫悟空の共通点、棒をつかんで飛ぶとは?


口述で見たこともないものを伝承すると、どうなるか。獅子や龍、麒麟、象。イヌのような身体にネコの頭のライオン、牛のような身体に長い鼻と大きな耳のゾウ、想像で書かれた絵を見ると、一生懸命に絵師に見たままを伝えようとした、人々の思いとそれを汲み取ろうとして必死で想像した絵師のやりとりが目に浮かぶようだ。
戦争など、命に係わるときに見聞きしたことは話が大きくなりやすかったことだろう。
また、平和な時代には、遊び心のある人が、話を面白く脚色することもあったであろう。
また、人間、自分を正当化するために、ありもしない妖怪や魔法を登場させることも多々あったことであろう。


西洋の魔法使い伝説。
古い医術や文化を受け継ぐ家系に伝わる、棒を使った空の飛び方とは?
棒にしがみつく魔女の後ろには、箒のような噴射装置がある。煙なのか。
まさか、ロケットにまたがったわけではあるまい。
どうやって、棒にまたがって空を飛んだのだろうか。
投石器に槍を備え付け、それにまたがった人間が、
パラシュートで着陸して敵陣に集結などというのは、第二次世界大戦ではあるまいし、
危険が大きすぎたであろう。
安全に、棒を使って、塀や堀を乗り越える方法があったのではないか。

孫悟空は、自在に伸びる棒を手に、空を飛ぶ。雲よりも高く、雲に乗って飛ぶ。あれも、発射装置の噴煙なのか。人間が雲に乗れるのか。自在に伸びる長い棒を持って飛ぶとは?
棒を使って敵陣に乗り込み、飛びながら戦うというのは?
金髪のサルのような人種が使う、空を飛ぶ秘術というのが、西洋の魔法使い伝説とルーツが同じだとすれば、それは、古代ローマ時代にそんな戦術があったのか。ローマ以外の国に、あるいは、ローマ自身に。

陸上競技の多くは、古代の兵士のトレーニングと思われる。
人間の力のみで、より早く走り、長く走り、より高く飛び越え、より幅の広い堀を飛び越える。
また、道具も使う。円盤やハンマー、鉄球を投げる、そして、そう、棒を使って、より高く飛ぶ競技もある。あの競技のルーツはいつ、どこで始まったのか。あれを脈々と、日本の忍術のように、特別の家系に代々受け継がれていたとすれば、一般人から見れば、魔法に思えたことであろう。
敵が棒高跳びをつかって、堀をわたり、塀を乗り越え攻めてきた。負けた将軍が「敵が魔法を使って攻めてきたので、どうしようもなかった」と言い訳はしなかったであろうか。不意打ちを計るため、煙幕を張って攻める中、「煙を吐く棒にしがみついて追いかけてきた」など、うわさが大げさになってはいなかっただろうか。その戦術を、中国も取り入れ、あるいはその技術を持った黄色い髪の人々を通訳として、シルクロードを西に行くことはなかったのか。
あえて、敵を欺くために、走り高跳びと知りながら、敵国には「わが国には空を飛ぶ棒がある」と、新兵器についてうそぶいてはいなかったであろうか。

日本の忍者も、不思議な道具を使って、堀や塀を乗り越えたというが、案外、その技というのは近代オリンピックにも秘密があるのではなかろうか。
 

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